新型コロナウイルス感染症に終息の兆しが見えたことから、５月２５日、政府より緊急事態宣言の解除が発出されました。この未曾有の危機に際しましては、日本脳神経外科学会の会員の皆様の臨床活動に甚大な影響があったものと存じます。世界的にも今回の危機が、救急搬送、外来の受診抑制、予定手術の延期等、脳神経外科領域に及ぼした影響は計り知れません。日本脳神経外科学会では、The Japan Neurosurgical Databaseの登録事業を通して、新型コロナウイルス感染症が、脳神経外科医療に与えた影響を検証することと致しました。登録に際しては、人的な資源の枯渇等、様々な問題があるかと存じますが、通常通り、退院後３ケ月までに、JND通常版の登録を推進いただけますようお願い申し上げます。
現在、データベース委員会では、順を追って2018-2019年報の作成、データ利用規約の策定等進めておりますが、本年の登録症例につきましては、上記の事態に鑑み、可及的に速報を学会ホームページ等にアップロードしていく所存でございます。今回のプロジェクトで得られた知見は、我が国のみならず、世界の脳神経外科医にも有益な情報を提供するものと存じます。大変な状況の中ではありますが、今回のプロジェクトの意義をご理解いただき、改めて、期日までにJND通常版の登録を推進いただけますようお願い申し上げます。


登録スケジュール（締切）
・2020年１−２月入院症例：2020年５月末
・2020年３月入院症例　　：2020年６月末
・2020年４月入院症例　　：2020年７月末



日本脳神経外科学会
理事長　冨永悌二
学術委員長　野崎和彦
データベース委員長　飯原弘二