Japan Neurosurgical Database(JND)
お知らせ
「患者ハッシュ値」導入に向けたお知らせ(倫理審査申請中)
2025年12月15日 更新
平素より、JND症例登録にご協力をいただき、誠にありがとうございます。
このたびJND通常版ならびに簡易版では、新たに「患者ハッシュ値」の登録を開始する予定です。

「ハッシュ値」とは、ハッシュ関数により生成される数列を指します。
ハッシュ関数とは、データや文字列に一定の計算処理を施し、規則性を持たない任意の数列(=ハッシュ値)を出力する関数です。今回採用するハッシュ関数は、より安全性が高く、生成されるハッシュ値は100桁以上となります。
ハッシュ値から元のデータを推測・復元することは不可能であり、また同一の情報から計算されるハッシュ値は常に同一となります。

これらの性質を利用し、患者さんの固有情報から生成した「患者ハッシュ値」を登録することで、これまで集計できなかった同一患者さんの複数回入院の把握や、異なる施設・通常版と簡易版・JND以外のデータベースとのデータ照合による治療後追跡研究などが可能となります。

なお、JNDのデータベースには「患者ハッシュ値」のみを登録し、ハッシュ値生成に使用する患者さんの固有情報は一切保存いたしません。また、登録されたハッシュ値についてもデータ照合の目的にのみ使用し、外部に提供することはございません。
「患者ハッシュ値」の具体的な入力方法は、以下の動画にて解説しておりますのでご参照ください。
  https://youtu.be/STK-70ti7wg (再生時間2分8秒・音声なし)


現在、上記「患者ハッシュ値」登録を含む変更申請を倫理委員会にて審査中であり(12月11日に提出)、承認後、2026年入力画面へ実装する日程が確定しましたら、本ページにてご案内いたします
各施設におかれましては、中央倫理審査での承認後に施設内での倫理手続き(※)を完了のうえ、「患者ハッシュ値」の登録を開始いただきますようお願い申し上げます。
変更後の書類は、承認後に下記ページでご案内いたします。
会員専用ページ>学会活動>JND>必要な準備「3. 倫理審査」

※倫理手続きについて
①一括審査対象施設:変更後の書類について、院内倫理委員会にご報告ください。その後、実施許可通知書の写しを学会事務局までご提出ください(メール添付可)。
②倫理審査実施施設:変更後の書類について、院内倫理委員会に変更申請を行ってください。その後、審査結果通知書または実施許可通知書の写しを学会事務局までご提出ください(メール添付可)。
③「他の研究機関への既存試料・情報の提供に関する届出書」および「研究協力承諾書」の2点を提出済みの施設:変更後の書類を添えて、再度病院長の許可を取得してください。その後、2点の写しを学会事務局までご提出ください(メール添付可)。

通常版について、「患者ハッシュ値」は2026年入力画面から必須項目として実装されますが、2025年の入力画面には表示されません。簡易版でも、「患者ハッシュ値」は必須項目となります。
また、実装前に本登録された症例については、修正いただく必要はございません。倫理手続き完了後の症例からご登録ください。
入力画面で生成された「患者ハッシュ値」を、施設内で控えていただく必要はございません。
各施設におかれましては、引き続きJNDデータ識別番号での管理をお願い致します。

その他ご不明な点などございましたら、学会事務局JND担当(database@jnss.or.jp)までお問合せください。
JND参加施設の皆様にはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

データベース委員会
委員長 吉本 幸司